ウェブアプリケーションにおける人工知能(AI)の活用法

Written by 野村海
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人工知能(AI)はテクノロジーのほぼ全ての分野において支配的な存在になりました。

興味深いのは、AIが知的な自律型システムとして利用されているのではなく、ウェブサイトやウェブアプリケーションの構築に利用されており、バーチャルアプリケーションというコンセプトを完全に一変させたことです。

ウェブアプリケーション開発とマーケティングにおけるAIの活用は、アウトリーチ拡大への期待から、広がりを見せています。

AIは、アプリの開発からオーディエンスの予測・分析まで、様々な形で利用されています。1,530億ドルのAI市場は、単なるオートメーション業界やSFの世界の話だと見なすには、あまりにも大きすぎる存在です。今やAIはデジタル世界およびバーチャルストリーム業界を支配しています。

AIによってウェブアプリケーションは、今後さらにユーザーフレンドリーになり、高解像度のインターフェイス体験によって、一層アプローチしやすいものになるでしょう。これは誰もが望んでいることなのです。

AIはどのようにウェブアプリケーションを支援している?

ここではウェブアプリケーションがAIによってどのように設計・支援されているのかをご紹介します。

  1. おすすめの提示

AIがユーザーの検索エンジンの結果から好みを割り出し、それを基におすすめを提示します。

最も多く訪問したページ、最も気に入っている特集、最も多く検索したものなどをAIが考慮し、それらに関連するものをユーザーに「おすすめ」として提示します。

例えばアマゾンやNetflixは、AI支援に力を入れています。アマゾンのおすすめ機能は、ユーザーの好みの商品(最も気に入っているもの、検索したもの、選択したもの)をフィルターにかける製品ベースのシステムです。

同様に、Netflixのおすすめ機能もアイテムベース(過去のお気に入り作品)およびバディベース(フェイスブックで友人がいいねを押したものに関連づけられる機能と同様)のシステムです。

  • 画像認識の利用

画像認識は様々なことに活用できる非常に有効な手法です。たとえば、ウェブアプリにおいてオブジェクト、パターン、重複、イメージなどを認識します。

また、AIを活用して数千という画像の中から特定の画像をふるい分けているゲームアプリもあります。たとえば、グーグルの「Quick Draw!」ではプレイヤーの描画パターンを5,000万以上手書きの絵と照らし合わせ、20秒以内に正しい答えを導き出します!

  • 自然言語処理

自然言語処理は、人間の自然言語を認識し、それをテキスト化するAIを活用したシステムです。たとえばGoogle Docsは、これをフル活用しています。Google Docsは自然音声を利用し、画像、テキスト、方程式等のデータをドキュメントから検索します。また、アルゴリズムを用いて文法の誤りやスペルミスを認識し、テキスト全体のトーンや感情を読み取ります。

  • チャットボット

ウェブサイトやウェブアプリケーションで利用されているAI搭載型のチャットボットは、自然言語を理解してパターンを保存し、訪問者への返信を行います。

「Live Chat Bots」はこのAIシステムの一例で、訪問者との会話を自動で行います。同様に、一部の高度なチャットボットは「あなたはどの業界に所属していますか?」、「なぜそれ(特定の言葉が入る)をしたいのですか?」といった質問をすることができます。こうした高度な質問により、ウェブサイトの所有者はトレンドや顧客の好みを把握し、今後に活かしていくことができます。

  • コーディング支援

AIの原理によって機能するコーディング支援では、テキスト予測、音声モデリング、画像認識などが行われます。たとえば音声をテキストに変換するなど、何らかの入力が行われた際に望ましいアウトプットを行うことでコーディングの支援を行います。

AIは、インタラクティブ性の高いユーザー体験を作り出し、デジタルプラットフォームに対して最大限のトラフィックをもたらす強力なツールです。ウェブアプリの機能を強化し、より大きなオーディエンスにアプローチするための革命的なテクノロジーなのです。